TikTok News

TikTokのまとめ記事

【いばキラTV】TikTok公式アカウント開設

TikTok×いばキラTV

茨城県では、茨城の魅力を国内外に発信するインターネット動画サイト「いばキラTV(ティービー)」を運営しております。

今回、いばキラTVでは、動画配信事業の一環として、モバイル向けショートビデオアプリ「TikTok」のアカウントを取得(※)し、9月25日(水曜日)から配信を開始しました。10代~20代の若年層に視聴者が多い「TikTok」を活用することで、新たなターゲット層に観光スポットを中心とした茨城のさまざまな魅力を広く伝えていきたいと考えています。

ぜひ、いばキラTV「TikTok」アカウントの動画を視聴いただき、本県の魅力発信にご協力くださいますようお願いいたします。

都道府県での「TikTok」の公式アカウントの取得は初めてとなります。

 

 

公式アカウントID

ibakiratv(外部サイトへリンク)

配信動画タイトル

  1. 竜神バンジー(約30秒)
  2. #わんわんランド(約30秒)他

動画配信開始

9月25日(水曜日)から1.の動画公開、その後順次公開

配信予定施設

竜神大吊橋、茨城県庁牛久大仏つくばわんわんランドなど

 

TikTok、政治関連広告の掲載を中止


 
中国のショートビデオプラットフォームTikTokは、政治関連の有料広告の掲載を取りやめると発表しました。TikTokが提供するサービス体験にそぐわないのがその理由とされています。

TikTokは月間アクティブユーザー5億人に到達

TikTokは、中国・北京拠点のBytedance Technologyが作ったショートビデオアプリです。インドなどを含めるアジアを中心として爆発的な人気を誇っています。
 
「当社は、立候補者、現在の指導者、政党や、政治グループを売り込んだり、それらに反する広告や、連邦、州、地方レベルの問題に対する選挙関連、アドボカシー広告、意見広告を禁じる」と、TikTokのヴァイス・プレジデントのブレーク・チャンドリーはブログの中で記しています。
 
TikTokは、全世界で月間アクティブユーザー数が5億人に達しており、アリアナ・グランデケイティ・ペリーなどの有名人も同プラットフォームを使用していることで知られています。
 

TikTok が毎週発行する、媒体社向け「メルマガ」の中身:ハッシュタグトレンドを先行共有

新たなプラットフォームが登場するたび、メディア企業は新たに学ぶ必要に迫られる。パブリッシャーと個人動画クリエイターにとって重要なプラットフォームのなかではもっとも新しいTikTok(ティックトック)は、この調整期間を短縮する試みに乗りだしている。

TikTokメールマガジンを毎週、厳選したメディア企業に送付。同プラットフォームがその翌週にDiscover(ディスカバー)タブで推すトレンドハッシュタグを伝えていると、同メルマガを受信するメディア企業4社の情報筋は語る。

ハッシュタグTikTokの急成長を可能にした一因であり、毎週木曜日に発行されるこのメールマガジンには、そんなハッシュタグトレンドが10近くリストアップされている。各ハッシュタグには既存投稿動画へのリンクが貼ってあり、トレンドに即した動画の一例として、パブリッシャーやクリエイターが参考に出来るようになっている。同社はまた、各ハッシュタグのDiscoverタブにおける紹介開始日も併せて共有。Discoverはインスタグラム(Instagram)のExploreタブのTikTok版であり、投稿動画を人気ハッシュタグ別に収めている。

もっとも、TikTokがこのメールマガジンの発行を始めた時期や、発信先リストに載るメディア企業数は明らかにされていない。TikTokを積極的に利用しているにもかかわらずメルマガが来ないメディア企業が複数いる一方、TikTokを利用していないがメルマガは送られてくるメディア企業も複数いる。これについて、TikTokの広報はコメントできないとしている。

いずれにせよ、インスタグラムやSnapchat(スナップチャット)、YouTubeらのライバルとして急速にその存在感を増してきたが、オーディエンスの維持に苦労しているとも言われるTikTokにとって、このメルマガ発行は好判断と言える。中国のテック企業バイトダンス(Bytedance)は 2017年11月にリップシンクアプリ企業ミュージカリー(Musical.ly)を買収2018年8月に同アプリをTikTokとして世に出すと、金に糸目を付けないオーディエンス獲得作戦に打って出た。2018年度、バイトダンスはTikTokの販促に10億ドル(約1080億円)を投じたと、ウォール・ストリート・ジャーナル(The Wall Street Journal)は報じている。その結果、2019年2月現在、TikTokの月間利用者数は2650万人、利用時間は1日平均46分に上ると、TikTokは同月、広告主に向けたピッチデックで発表した

しかし、著しい伸びを見せている一方、成長は決して順調とは言えない。技術系ニュースサイト、ザ・ヴァージ(The Verge)によれば、新規ユーザーの「過半数」がTikTokの利用を30日以内に止めている。そのあたりに、このメールマガジン――そして、TikTokがこれまで行なってきたクリエイターへの魅力攻勢(および約数千億円もの広告出費)――の理由があると思われる。

パブリッシャーに対する魅力攻勢

メールマガジン発行の目的は、メディア企業にとって魅力的なトレンド情報をプラットフォームに出る前にいち早く伝えることにあると、メルマガ受信者らは語る。こうした内部情報は、メディア企業にしてみればありがたい。というのも、TikTokはいまだ、先行のSnapchat(スナップチャット)と同じく得体の知れない存在であり、企業はその独特な方式に馴染めていないからだ。たとえば、YouTubeではひとつのトレンドが数カ月も続くが、TikTokの場合、賞味期限ははるかに短く、わずか数日で飽きられ、オーディエンスはまた別の何かに飛びつくと見られている。「TikTokでは、回転が猛烈に速い」と、メルマガを受信する某メディア幹部は断言する。

次に推すトピックを知らせるメールマガジンをメディア企業に送るという行動は、ほかのプラットフォームにはない極めてユニークなものだと、受信者も非受信者も口を揃える。このメルマガはメディア企業との長期的協力関係を積極的に求めるTikTok側の意思表明であり、そんな友好姿勢をメルマガの受信者である別のメディア幹部は「新鮮」と評する。

メールマガジンは実際、TikTokがメディア企業に対して広く展開する魅力攻勢の一環だ。同社は以前からクリエイターを厚遇しており、彼らをプライベートイベントに招き、クリエイターからなるグループもSlackで作成・運営している。また、クリエイターとパブリッシャーに認証済アカウントも提供しており、これは一見、些細なことに思えるかもしれないが、ソーシャルプラットフォームにおける公人にとっては、非常に重要な意味を持つと思われる

さらに、TikTokライブストリーミングといった新フィーチャーに対して、クリエイターとパブリッシャーにいち早くアクセスさせてもいる。同社は特定のクリエイターとともにライブストリーミングの試験を続けており、6月に行なわれた大統領選民主党候補による第1回討論会では、NBCニュースにライブ動画をストリーミング配信させた。ニュースメディアとしてはNBCが初だと、同ニュースの広報は当時語っている。

パブリッシャーや影響力のあるクリエイターに自社プラットフォームを使ってもらえれば、彼らがTikTokを利用している事実――そして必然的に、インスタグラムといった他のプラットフォームにおけるその事実の周知活動(TikTok動画の有力な宣伝手段のひとつ)――は効果的な無料広告として機能してくれる。そして、それを機にユーザーや利用数が増えれば、同社が2019年1月に広告を試験導入して以来狙っている広告費獲得の一助になる。

NBCニュースやESPNをはじめ、いくつかのメディア企業はTikTokの利用に積極的だ。そのひとつ、ファースト・メディア(First Media)はハッシュタグトレンド予想を巧みに活用し、3カ月前にTikTokの利用を始めて以来、食に特化したパブリケーションSo Yummy(ソー・ヤミー)のオーディエンスを100万人にまで伸ばしている。

3カ月程前、ファースト・メディアはハッシュタグトレンド予想のなかに人気DJマシュメロ関連のものを見つけ、既存のSo Yummy動画を作り直し、マシュメロをスーパーヒーローに扮して登場させた。この動画がTikTokのDiscoverタブ内に収められたと、ファースト・メディアのチーフプロダクトオフィサー、ユーヴァル・レクター氏は語る。すると、短期間で状況が一変するTikTokの特性が活かされ、同動画は168,900いいね!を獲得した。この記事の執筆時点で、So Yummyによる全76のTikTok動画のうち23位のいいね!数だという。

静観の構えを見せるパブリッシャー勢

ただし、静観の構えを見せているパブリッシャーも少なくない。TikTokからメールマガジンが送られてくるが、効果的戦略をいまだ見出せないため、同プラットフォームを利用していないパブリッシャーは複数いる。さらに言えば、そうしなければならない緊急の必要性もない。 インスタグラムのIGTVと同じくTikTokはいまだ、メディア企業および有名クリエイターに同プラットフォームの優先を促すマネタイゼーションプログラムを導入してないからだ。パブリッシャーの静観姿勢はまた、地位を確立しきれていない新興プラットフォームを積極的に利用することへの不安の表れでもある。

メールマガジンの意図がパブリッシャーやクリエイターにTikTokハッシュタグトレンドを十分に活用させることにあるとはいえ、メディア企業にしてみれば、その情報の有用度はいまだ不確かだ。メルマガの情報をTikTok用の動画制作の参考にしている複数のメディア企業も実際、それが動画の閲覧数やエンゲージメント率に与える効果の程は、現段階では測定しようがないと語る。

メールマガジンを受け取っていないパブリッシャー勢も同様に、TikTokに有効なコンテンツとそうでないものとの見極めに依然として苦労している。「ブランドにしろ、デジタルパブリッシャーにしろ、絶対的な法則を見出せたところは1社もないと思う。理由の一端は、あのプラットフォームの得体の知れなさにある。急激な成長と進化もその一因だ」と、メルマガが送られてきていない某パブリッシャーの情報筋は指摘する。

Tim Peterson(原文 / 訳:SI Japan)

次世代ハーフモデルNo.1を発掘!人気ファッション誌のモデルオーディションが話題

ファッション情報誌「GLITTER」より、新たなハーフブームを巻き起こすべく開催された第2回オーディションの応募期間延長をお知らせします。
第一回目で選抜された一期生メンバーは、ファッションやフィットネスなどに特化したチーム編成で様々な活躍をしてきました。ファッションをはじめとして、美容・トラベル・イベント・フィットネスなど多国籍かつあらゆるジャンルの情報に精通している本誌は、ホットなファッションアイコンを度々表紙に起用しバラエティに富んだ企画を打ち出すことで出版不況と言われている昨今、好調に売り上げを伸ばしています。そんな本誌で活躍するハーフタレントを、また、ゆくゆくは日本の芸能界を席巻するような逸材を発掘すべく第2回目のオーディションを開催中です。


TikTokとのコラボで若年層に眠るスターを見つけ出す】
 本オーディションが好評につき9月30日までの応募期間延長が決定。今回から動画アプリ「TikTok」とコラボして新たにTikTok賞を選出します。若者に絶大な人気を誇るヒットコンテンツとのコラボにさらなる注目が集まっています。

【参加ハッシュタグは#媚びない女スタイル】
応募条件
■ハーフまたはミックスの女の子
■13歳〜35歳までの女性
■日本語が理解できる方
※ハーフまたはミックスでなくてもTikTokの投稿はOK。

応募方法
TikTokのアプリをダウンロード
②IT HALFYS公式アカウント(TikTokID:ithalfys)をフォロー
※オーディション参加の場合公式アカウントのフォローは必須です。
TikTokで動画を作成し、ハッシュタグ#媚びない女スタイル」をつけて投稿
ハッシュタグ概要欄にあるURLから応募ページへアクセスし、必要事項を入力、応募完了

応募締め切りは9月30日(月)まで
※オーディション詳細:https://www.glitter-mag.jp/ithalfys

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■GLITTER IT HALFYS 公式Instagram:@ithalfys
 https://www.instagram.com/ithalfys/?hl=ja
■GLITTER 公式Twitter:@glittermag
 https://twitter.com/glittermag
■GLITTER IT HALFYS公式TikTok:@ithalfys
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【お問い合わせ先】
ハーフィーズ運営事務局
MAIL:ithalfysad.official@gmail.com
URL:https://www.glitter-mag.jp

“TikTokおじさん”も出現、若者SNSにすり寄る悲哀とそのメンタリティーとは?

疎まれつつもどこか憎めない“おじさん”がさまざまなジャンルで題材にされており、ちょっとしたブームが起こっている。ドラマ『おっさんずラブ』の大ヒットも記憶に新しいが、一方で、若者に人気のアプリ『TikTok』におじさんのユーザーが増えていて若者から「痛い」「なんか嫌だ」といった反応が出ているという。そこで、雑誌『SPA!』でおじさん企画を連載しているフリーエディターの柚木ヒトシ氏に、賛否が取り上げられがちなおじさんの生態について話を聞いた。おじさんのメンタリティーを考察しつつ、“痛いおじさん”にならないためのポイントを考えてみよう。

タイムラインに大量発生? ビッグニュースを即シェア「速報おじさん」

  “TikTokおじさん”以外にも、SNSやネット文化には度々、若者にすり寄るおじさんが存在していた。柚木氏によると、基本形は、“速報おじさん”だという。Yahoo!トピックスやスクープ記事をTwitterFacebookのタイムラインでシェアする。これは、新聞の号外を配る人の心境に似ていると語る。

「取材をした記者がいて、メディアが記事として世に出して、それを配っているはずなのですが、配る人はみんなドヤ顔をしています。“速報おじさん”のメンタリティーはまさにこれ。例えば、文春オンラインの記事更新を待ち構えて即時にシェアするなどの例ですね。ビッグニュースにフリーライド(タダ乗り)するんです」

 柚木氏は、おじさんとFacebookの親和性の高さも指摘する。

SNSで人気者になるためには、「面白い」か「早い」が分かりやすい指標です。SNSおじさんはニュースを作ることはできないですが、速報として意見を上乗せすることはできる。おじさんがFacebookにあふれている理由にも関係しています。Twitterは「今面白いかどうか」、対してFacebookは知人への投稿なわけですから、ハードルは低い。これはありがちな承認欲求を満たすためのもので、いわばSNSおじさんのメンタリティーとしてはVer.1.0です」(柚木氏)

 ビッグニュース・旬の話題にフリーライドするパターンとしては、その他にも上から目線でヒットコンテンツを語る“ラ・ラ・ランドおじさん”(ヒット映画『ラ・ラ・ランド』のレビューを、自らの恋愛経験とともに上から目線で語る)などがあった。そんなおじさんSNSがより高度に進化した例として「今、〇〇空港です。これから〇〇に旅立ちます!」的な投稿をする「エアポート投稿おじさん」があるという。その例を見てみよう。

進化形は「上げ」「晴れ」「盛り」要素を兼ね備えた「エアポート投稿おじさん」

 ネタを作りたいけれど、反応の少ないものはSNSに上げたくない。そこで、エアポート投稿おじさんは、SNSでヒットする3要素を満たしているという。

 SNSのタイムラインは「上げ」「晴れ」「盛り」の3要素が基本だと思います。「上げ」はとにかくテンションが上がっている状態で、とにかく撮っちゃえというようなことだと思います。「晴れ」は非日常感。「盛り」は言葉の通りで先述の速報おじさんのマインドですね。エアポート投稿おじさんはよくある“忙しいアピール”を匂わせ投稿するだけでなく、空港を訪れた高揚感の「上げ」、これから違う場所に旅立つ「晴れ」の非日常感、自分はエグゼクティブだと暗にアピールできる「盛り」。まさに、おじさんのメンタリティーを自己開示した投稿になっているんです。

なぜ若者文化にすり寄るのか? “時が止まったおじさん”のボリュームゾーン

 そんなおじさんがTikTokはじめ若者文化にすり寄るような動きをするのか。

団塊世代にはよく働き、出世し、いい家庭を作るのが社会人の美徳とされた時代に対して、現在は、晩婚化も進み働き方も多彩になり、生き方が多様化。そういった団塊ジュニア世代が世の中を回すボリュームゾーンになっています。仕事で役職が無かったとしてもそこにコンプレックスを感じない層が多い現代は、“偉くないおじさん”の数が多くなっている。つまり、行動が20代の頃と変わらない30代40代、“時間が止まっているおじさん”も多いと思います」(柚木氏)

 SNSの浸透により“おじさんの生態”が明らかになったが、その是非については次のように明かす。

SNS浸透以前は、おじさんの生態は“不明”だったんですね。その実態や、情弱性が明らかになることで、若者にとって“怖くない存在”であることが分かってきたという一面があります。良い面もありますが、一方で昭和の頑固親父の時代とは異なり、SNSの浸透によりおじさんの牽引性が崩壊しつつあります」(柚木氏)

 つまり、気持ちは若いつもりだが、感性はおじさんという層が厚くなっている。感度(面白さ)のかけっこができず、それに勝とうとすると「痛い」と言われてしまう。ある意味、“浦島太郎おじさん”になっているという。そうならないためにはシンプルな心掛けが必要だ。

痛いSNSおじさんにならないための第一歩、若者文化を単純に「いいね」といえるか

 今の痛い投稿で考えられるのが、“カメラを止めるなおじさん”だという。ビッグウェーブに乗ったつもりでも、世間的には8月中旬ごろが話題のピークであり、速報性もなければ内容も知れ渡ったものに対して、したり顔で「これは傑作だ!」と言われても面白くない。柚木氏によると、SNSとの付き合い方で“痛いおじさん”にならないためには、発信するよりも自らが新たな流れを受け入れられるかどうかが重要だという。

「若者文化はロジカルに言語化するのが難しい“感覚的”な部分があります。SNSは女性的な文化です。女性同士で大切なのは『肯定と共感』。対して男性文化では『標本と設計図』。男性は面白さの理由(設計図)を求めがちなんですが、「何が魅力なの?」と質問するパターンは危ないです。若者に対して5W1Hの質問は禁句です」(柚木氏)

 否定はせずに、純粋に「いいね」といえるかどうか。それだけで良いという。仮に面白い、と思えた場合でも、その理由(設計図)を深堀り質問して、標本にしない(体系化しない)こと。つまり「どこが面白いの?」といった質問や、「うん、〇〇の部分が〇〇だから面白いよね!」なんて面白さの理由を語るのはナンセンスなのだという。

 “嫌なら見るな”は若者に通用しない。「この記事をみたおじさんは先述の速報おじさんと同様に”俺もそう思っていた”と乗っかる人も発生することでしょう、と柚木氏。そうしたおじさんの投稿を否定するわけではないが、何が“痛い”ポイントなのかをしっかりと理解してSNSと付き合っていくことが大切なのだ。

Tik Tokフォロワー1位の13歳ひなたちゃん、“人気配信”支える親と自己プロデュース

 中高生ら若者を中心に、幅広い世代に人気のショートムービーアプリ・TikTok。その中でフォロワー数No.1を誇るのが、現在13歳、中学1年生の野々山ひなたちゃんだ。彼女の投稿するリップシンク、ダンス動画が人気を博し、TikTokを始めて1年でフォロワー240万人を突破、現在では270万人まで増加している。「日本一のTikToker」としてメディアでも紹介され、今やすっかり人気者。本人と両親に、現在の心境と、不特定多数へ向けて発信することの注意点を聞いた。

両親も驚く人気ぶり、嬉しさの反面「出かけるときも気を抜けない感じ」

  • ひなたちゃんのTikTokより

    ひなたちゃんのTikTokより

 ひなたちゃんにフォロワー数No.1なった心境を尋ねると、「始めたのが早かったので、TikTokを知っている人がまだ少ない頃は『観ている人、いるのかな?』という状況でした。でも、どんどんTikTokが広まり、気づいたらフォロワー数1位になっていてびっくりしました」とのこと。「自分でも未だに信じられないけど、とっても嬉しいです」と無邪気に語る。

 TikTokで人気者になったことで、学校や周りの人からの反響も大きかったようで、「いろんな人が応援してくれて、『TikTok、観てるよ!』とか『サインください!』などと声をかけてくださるので、すごくうれしいです」と素直に喜ぶ彼女。その反面、「街で声をかけてくださる方がいるので、ちょっと出かけるときでも、服装やメイクなどを気にするようになりました。気を抜けない感じです」と、人気者ゆえの苦労もチラリと覗かせる。

 ちなみに、TikTokを始めたきっかけは、「家族が忙しく、家に一人でいることが多かったので、iPadをもらってTikTokの動画を観ていました。そのうちに面白そうだなと思い、自分で撮ってみたのが始まりです」とのこと。

 ひなたちゃんのご両親も、「活躍してほしいとは思っていましたが、ここまで有名になるとは思っていませんでした」と驚きを隠せない様子だ。戸惑いつつも、撮影用の衣装をそろえたり、自宅に撮影スペースを用意するなど、愛する娘のサポートには余念がない。

13歳と思えぬこだわりで、自己プロデュース力を発揮

TikTok 野々山ひなた ひなたちゃん

ひなたちゃんTikTokより

 多くの人がフォローしてくれる理由は「わからない」と言いながらも、動画へのこだわりぶりは並大抵のものではない。

 「TikTokを撮影するときは、お洋服やメイクや撮り方にはかなりこだわっているので、その辺が観ていて面白いのかなって思います。室内で撮るときはライトを両端から当てて、屋外で撮るときは太陽の光に当たるようにして撮影しています。スマホを置くときや、角度、背景にもこだわって。メイクや服装も気をつけています」

 13歳とは思えぬ自己プロデュース力を発揮する彼女は今、「たくさんの人が私の動画を観てくれること、面白い曲に合わせて変顔やダンスをすることがすごく楽しいです」と、まさに”TikTokライフ”を満喫している様子。もちろん、「学校の勉強との両立は正直大変ですが、両方頑張っています! たまにお姉ちゃんに勉強を教えてもらっています」と、中学生らしく学業にもしっかり取り組んでいるという。

 そんなひなたちゃんにご両親も、「ファンの方々がひなたを通じて幸せを感じてもらえることが、私たちの幸せでもあります。ひなたからの相談に応えて実行したことが、ファンの方々の喜びにつながったりするのは、相談役としてのやりがいになります」と、娘のTikTokを通して手応えを感じているようだ。

SNSの向こうは“見えない相手”、「危険から身を守るため」安全面での懸念も

  • ひなたちゃんのTikTokより

    ひなたちゃんのTikTokより

 全国区で人気者となったひなたちゃんだが、実際はまだ13歳の少女。SNSは多くの人が閲覧するだけに、意図とは違う伝わり方をしてトラブルに発展するケースもある。それだけに、ひなたちゃんのTikTokやインスタグラムは父親が管理。「悪気がなくても、悪くとらえられる可能性のある言動を止めなければならなかったり、見えない相手に不用意な言動がないようにと、言動の制限が大変です」と、細心の注意を払って運営している。

 一方、子どもが不特定多数の目に触れることで、安全面での懸念も出てくる。実際、「危険から身を守るために、周囲の13歳と同じように行動させられなくなることもある」そうで、親の苦労は絶えない。

子どもが有名になることへの心配も、「なるべく同世代と同じような価値観を」

ひなたちゃんのTikTokより

ひなたちゃんのTikTokより

 ただ、ひなたちゃんのご両親はそれだけでなく、「ひなたの心を大人へ成長させるために、その動向を注意深く見なければならない」と考えている。

 「本人の持つ価値観が周囲とは違うものになってしまう不安があります。なるべく同世代と同じような価値観を持ってもらえるように、地元の友だちとも遊んだり、交流を深めてもらえるよう努めています」

 子どもがSNSをやることへの不安や警戒はどこの親も同じ。さらに、有名になることで、子どもの健全な心の成長によくない影響をもたらすことも考えられる。ひなたちゃんのご両親のように、情操教育にも配慮することもまた親の務めだろう。

 現在モデル事務所に所属し、「いろんな活動をしたいので、もっと有名になりたい。特にヘアアレンジやメイクを自分ですることが好きなので、何か役立てることができたらいいなぁと思います。いろんな経験を積んで、たくさんのことを発信できる人になりたいです」と話すひなたさん。憧れている有名人は、女優の永野芽郁だという。

 そんなひなたちゃんに対してご両親は、フォローする大人としてしっかりと地に足をつけ、彼女の将来を思いながら長い目で見守ろうと考えている。

 「人それぞれ人生の中で、花を咲かせる瞬間があると思いますが、ひなたは今まさにその瞬間を迎えていると思います。年を重ねてから迎える分には、いろいろな思いを馳せてその瞬間にぶつけることができると思いますが、彼女の場合、まだ人生経験を積む前にその瞬間を迎えてしまったことで、今自分が置かれている立場を大人のように理解できていないはずです。大人になったとき、もっとこうしておけばよかったと後悔することがきっとあると思います。その後悔を少しでも減らせるよう、われわれ大人がサポートしてあげたいと思っています」。

 「彼女には、人を明るく笑顔にする力があると思っています。どんな立場になろうとも、周囲の人たちを笑顔にしてあげられる人であり続けてほしい」。そんな両親の願いと現実的なサポートが、ひなたちゃんのフォロワーNo.1という人気を支えているのだろう。 
 

若者の“TikTok離れ”加速? 変革期を迎えた『TikTok』、全世代を取り込むことができるのか

 ショートムービーアプリ『TikTok』といえば、女子高生らがダンスやリップシンク(口パク)する動画で話題となり、若年層を中心に一大ブームとなった。一方、今夏の新CMでは、俳優の中村倫也を起用し、動物やスポーツ、美しい風景動画を中心に紹介。どんな世代でも楽しめるアプリだと伝えている。若年層を中心としたブームの沸点を超え、変革期を迎えた『TikTok』は、ブームで終わらせず、普遍性を獲得すべく全世代を取り込むことができるのだろうか。同アプリを運営しているByteDance社の担当者に、展望を聞いた。

著作権フリーで音楽利用できることを利点に、世界150ヵ国まで急成長

  • “リアル双子ダンス”で話題の「りかりこ」

    “リアル双子ダンス”で話題の「りかりこ」

 そもそも『TikTok』は、中国発のショートムービーアプリだ。2017年8月にリリースされ、現在では世界150ヵ国75の言語で利用されている。ユーザー数は、日本国内だけで950万人に上るという(2018年12月末現在)。音楽に合わせて15秒のショートムービーを撮影して投稿したり、他のユーザーが投稿した動画も見ることができ、日本では若年層を中心に人気を集めている。同アプリの特徴について、同社のマーケティング本部の阿部ひとみさんはこう語る。

「『TikTok』の特徴は、著作権フリーで音楽を利用できることですね。各国にあるそれぞれのレーベルと包括ライセンス契約を結んでいるため、動画内で無料で利用することが可能なのです」(阿部氏)
  • トップにある「おすすめ」画面の一例

    トップにある「おすすめ」画面の一例

 なかでも注目を集めているのが、レコメンド機能だ。ユーザーがどんな種類の動画を見ているのか、どんな動画に「いいね」をし、コメントしているのかなどを、同社が開発した機械学習技術で分析。それにより、ユーザーのトップ画面にある「おすすめ」には、自分好みの動画がアップされるという。

「他の動画配信アプリだと、自分から興味のある動画を探さないと見つからない仕組みですが、『TikTok』の場合は、ユーザーの動向を機械学習して精査していく。『TikTok』を使い込んでいくほど、より自分にマッチした動画が表示されるようになるんです」(阿部氏)

“TikTokは女子高生に人気”というマインドを変えたい

  • 現役女子高生モデルの「ゆうちゃみ」

    現役女子高生モデルの「ゆうちゃみ」

 一方、『TikTok』というと、女子高生がダンスをしたり、リップシンクする動画の印象が強い。リリース当初から同世代をターゲットとしていたのか聞くと、阿部氏は「実はそうではないんです」と振り返る。

「日本においてはリリース時から、女子高生らを中心にSNSなどのシェア機能を通してジワジワと『TikTok』が広がりました。ただ我々としては、若年層をターゲットとしていたわけではないんです。あくまで全世代に楽しんでもらいたかった。『TikTok』の特徴が、たまたま(女子高生らに)ハマったのだと思います」(阿部氏)
 そこで同社は2018年7月から、幅広い世代へ訴求するため大規模な広告を展開する。CMには、お笑い芸人・くっきー!と、“菜々緒2世”と話題のモデルの黒木麗奈を起用。「アガる思い出つくっとく?」をキャッチフレーズに、『TikTok』は夏の景色や思い出を残すことができる動画共有アプリだと伝えた。また歌手のきゃりーぱみゅぱみゅや、3人組テクノポップユニット・Perfumeらが自発的に『TikTok』に投稿するようになり、メディア露出が増え、結果、DL数は大きく伸びたという。
「リリース時から右肩上がりでユーザー数は伸びていましたが、昨夏は爆発的にヒットしましたね。おかげさまで一気にDL数が増え、一定数のユーザーを確保できました。そして更なる拡大を狙い、11月頃、新たなCMを打ち出しました」(阿部氏)

 昨年11月のCMには、女優の上戸彩と若手女優の小芝風花を起用。「思い出の真ん中に」をテーマに、悪天候で落ち込んでいても『TikTok』で撮影を始めると、いつのまにか楽しい気分になるといったストーリーを展開した。阿部氏は、「同CMには、日常のどんなシーンでも『TikTok』で撮影すれば、楽しい思い出が残せるというメッセージを込めた」と話す。
「“TikTokは女子高生に人気なダンス動画アプリ”と思われがちですが、CMを通してそのマインドを変えたかった。マインドが変われば、どの世代の方でも使っていただけると思いますし」(阿部氏)

 今夏には、俳優の中村倫也とお笑いコンビ・ニッチェ(江上敬子・近藤くみこ)を起用した新CMを展開している。3人は、個性が強めなアパレル会社の同僚という設定で登場。ランチタイムに『TikTok』で好きな動画を楽しむ様子などが描かれている。

 阿部氏によると、『TikTok』ユーザーの7割は、“動画を見る専門”だという。そこで同CMでは、ダンス動画だけでなくペットや風景動画も『TikTok』上には存在するとうたった。
「ユーザーの方で、動画を撮影して投稿している人は、まだまだ少ないんですよね。撮影して投稿することに対しハードルが高いと感じる人は、空いている時間に『TikTok』を見るだけでもいいので。気分転換できるツールのひとつとして、『TikTok』で楽しんでほしいと思いました。またアプリをインストールするというハードルを下げるためにも、まずは『動画を見るだけでもいい』と伝えることが大事だと考え、今回CMを制作しました」(阿部氏)
  • 「15秒で伝える英語のワンフレーズ」動画の一例

    「15秒で伝える英語のワンフレーズ」動画の一例

 同社の戦略は、功を奏している。現在では、老若男女問わずユーザー層が広がっており、“TikTokおじさん”なる造語も生まれた。なかには90代の“TikToker”もいるという。

「最近では、動画のカテゴリーも広がりましたね。ペットを始め、スポーツや料理動画、『15秒で伝える英語のワンフレーズ』といった“How to”シリーズも人気を集めています。またシニア層のユーザーも増えているため、『オトナTikTok』と題した勉強会を実施し、撮影の仕方や編集方法などを伝えています」(阿部氏)

 一方、女子高生ら若い世代の“TikTok離れ”が起きているのか聞くと、阿部氏は「新作アプリは続々とリリースされるので、若い世代は試したりしているとは思います。ですが、“TikTok離れ”は感じないですね。まだまだ女子高生のユーザー数も伸びているんですよ」と胸を張る。

後発アプリだからこそ、過去の事例から学び戦略立てている

 ショートムービーアプリといえば、過去にもさまざまなものが登場した。2012年には、6秒動画を配信する『Vine』がリリースされ話題となったが、17年にサービスを終了。他にも、「赤ちゃんフィルター」加工などで写真や動画を投稿できる『Snapchat』や、顔に動物や美肌加工が施せる『SNOW』といった同種のアプリが配信されているが、幅広い世代に普及しているかといえば、疑問符が付く。こうした現状に対し、阿部氏は「『TikTok』は後発アプリだからこそ、過去の事例から学んで戦略を立てている」と語る。
  • “リアル双子ダンス”で話題の「りかりこ」

    “リアル双子ダンス”で話題の「りかりこ」

「ターゲットを狭めすぎると、その層だけ楽しめるようなアプリになってしまう。動画のカテゴリーも狭まってしまうと思うんですよね。そこで弊社では、『TikTok』は男女問わず全世代に楽しんでもらえるアプリだと、早い段階から伝えてきました。『TikTok』は、あくまでユーザーの皆さんが作っていくプラットフォームだと考えています。そして我々の役目は、ユーザーが使いやすいと思ってもらえるよう、システムを整えていくこと。最新のJ-POPを動画撮影で利用できるよう、レーベルと契約したり。ユーザーが動画を編集するときに使う『スタンプ』の種類を増やしたりと、『TikTok』を楽しんでいただく環境作りを徹底して行っていくに限ると思いますね」(阿部氏)
  • 「ペアレンタルコントロール(保護者管理)」画面

    「ペアレンタルコントロール(保護者管理)」画面

 とくに同社が力を入れているのが、青少年向けの安全対策だ。『TikTok』では、13歳未満のアカウント取得はできない仕組みになっているという。同社の執行役員の山口琢也さんは、「青少年の安全は最優先事項」と力説する。

「これまで他のSNSアプリなどで起きた事件や課題から学び、対策を行っています。『TikTok』の場合、24時間365日間、常に機械学習技術と人の目で監視をしていますので。プロフィール欄に『10歳』と書いてあると、利用規約違反としてユーザーに伝えていますね。また学校名のついた制服で踊らないなど、動画投稿の際注意するべき点も啓発しています」(山口氏)

 親がアカウントを取得している場合、小学生の子どもでも投稿はできてしまうが、保護者がアプリの利用時間を制限できたり、DMを送受信する範囲を設定できるよう、「ペアレンタルコントロール(保護者管理)」機能を拡充しているという。

今後は“ライフライン化”目指す 災害時に『TikTok』が役立てることはないか模索

 今後の展望について、阿部氏はこう語る。

「まずは、ユーザー数を伸ばすことですね。『TikTok』の日本のユーザー数は950万人ですが、『Twitter』は4500万人、『LINE』は7900万人です。私たちは、まだまだ(ユーザー数を)伸ばすことができると考えています」(阿部氏)

 一方、山口氏は、『TikTok』の“ライフライン化”を視野に入れていると話す。

「災害時にはどんなメディアを使っても構わないと思うんですよね。たとえば、緊急時に『TikTok』を使って投稿したら、近くの地域の人々が気付いて助けてくれるかもしれない。災害時に『TikTok』が役に立てることはないか、模索しているところなんです。今後は、『TikTok』が社会に役立つアプリとして成長していかなければならないと考えています」(山口氏)