ティックトック、インドでデータセンター新設へ

【ムンバイ=早川麗】中国発の人気動画投稿アプリ「TikTok（ティックトック）」の運営会社がインドでデータセンターを新設する。インド政府が同国内で事業を展開するネット企業に対し、データを国内に保存するよう求めていた。インドではTikTokの利用に関して懸念が高まっており、規制を順守する姿勢を示し、利用禁止などの事態を避ける狙いがあるとみられる。

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人気動画投稿アプリ「ティックトック」のロゴ=ロイター

23日までに地元メディアが報じた。インドでは4月、性的な表現を含む不適切な動画が配信されているとして、アプリの新規ダウンロードが一時差し止められた。同月中に解除されたが、政府はTikTokを運営する中国ネット大手の北京字節跳動科技（バイトダンス）に対し、データの収集や保管方法などに関し24項目の質問を送り、回答を求めていた。

今までは米国とシンガポールにあるデータセンターにインドの利用者の情報を保存してきたが、6～18カ月以内にインドに新設し、同国のデータを保存する。

インドには1億2000万人を超える利用者がおり、中国（約3億人）に次ぐ規模だ。バイトダンスにとって今後の成長に重要な地域となっている。